ロンドン大学 − 経済・政治学学士を専攻した理由

沿って | 2020年6月7日

ロンドン大学の通信制大学にすることを決定したら、次に決めるのは何を専攻するかでした。

私はもともと、MBA(経営学修士)に興味を持っていました。それは、私の職業(公務員)に起因するものなのですが、私の職場は事業・政策経費が少なく、人件費が圧倒的に多い、いわゆる「人的資源」が組織の命運を左右するところなのです(ちょっと特殊)。

そのような環境の中では、いかに個人の人的資源を有効に活用するか、組織をどのように運営するのかが至上命題となる一方、人的資源管理を体系的に勉強することがなかったので、MBAで実践的な知識を身につけて、仕事に活かしたいという思いがありました。

その一方、仕事に直接的に役立つ知識として、経済学や政治学がありました。入社試験の時に経済学や政治学は一通り勉強してきたはずなのですが、40代になった今やそれらの知識はすっかり忘れ去ってしまい、もう一度体系的に勉強することが必要でした。

そのような観点から、以下の2つのコースが選択肢に上がりました。

候補となる
専攻
英語名リード
カレッジ
費用
(今年度)
人的資源管理学 修士MSc Human Resource ManagementBirkbeck13,835英国ポンド
(約180万円)
経済・政治学 学士BSc Economics and PoliticsLSE6,408英国ポンド
(約83万円)

どちらにするか本当に悩み、妻にも相談しました。

(カッコばかり気にするので)修士に憧れる気持ちもあったのですが(日本で四大は卒業している)、私の場合は、転職してキャリアチェンジするつもりはなかったため、必ずしも転職市場における修士という学位は必要ではなく、学位そのものよりも、現在の職にとどまりながら、必要な知識のみを習得できればよかったのです。

また、リードカレッジ(通信でのコースを提供するロンドン大学を構成する各大学)が世界に名が知れているLSEであることは大変な魅力であり、LSEの授業を受けている気持ちになれるのではないかと思ったこと、住宅ローンを払い始めたばかりで、学士のコースは費用が低くその点でも魅力であったこと(注:学費は年々加速度的に上がっており、昔は学士課程で40万程度で良かったようです)がありました。

これらを総合的に考えて、経済・政治学学士を履修することを選択しました。なお、経済学関係の修士課程はロンドン大学通信課程にはないようです。

※ ちなみに、欧米圏ではGraduate Diploma(あまりいい訳語ではないですが準修士)という学位もあり、ロンドン大学でもコースがあります。修士に至る準備的過程ですが、ロンドン大学の場合は、修士過程から論文を抜いた過程であることが多いようです。