突然の方針変更に驚き!
11月のとある日、ロンドン大学から一通のメールが届きました。タイトルは、「Digitisation of study guides」とあります。何かと思いましたら、これまで世界各国の科目履修生に送付していたStudy Guideというテキストを、今後はデジタル化するというものです。
具体的には、Student Portalの中のVLE(Virtual Learning Environment)という、各科目のシラバスや過去問を入手できるポータルがあります。その中には、Subject Guide(細かいところでは正誤表も)もPDFファイルで掲載されているのですが、今後はその提供のみになるということです。
ということは、テキストの現物の送付がなく、欲しければ自前でプリントアウトしなければならないということです!
デジタル化の理由
ロンドン大学とLSEは、このことについて近年協議を続けていたそうですが、メールの中でその理由を大きく3つ述べています。
- PDFフォーマットでの提供に限定することによって、生徒に対し常に最新版の教材を提供することができ、質が高まるようになる。
- 配布をやめることで新型コロナによるグローバルサプライチェーンの問題(注:具体的には書いてありません)を回避できる。
- ペーパーレスによる環境資源保護
とは言いつつ…
どれももっともな理由ながら、これまで受けていたサービス(テキストの送付)がなくなるというのは、利用者としては納得できないところがあります。私は昔ながらの人間ですから、実際のテキストがないと非常に不便に思います。
実のところ、真の理由は経費削減のような気がしてなりませんが、反対に学費は年々増加しています。割引とかなりませんかね。
仕方がないので
今年度の科目「民主主義と民主化」をプリントアウトしました。幸いに、この科目はSubject Guideが薄いのでプリントアウトが大変ではありませんでしたが、科目によっては大部になることもあるでしょう。これは世界各国から大学への批判があるように思います。
プリントアウトしたSubject Gudeをパチリ。道理でいつまで経っても送られてこないと思ったんですよね。告知は早めにして欲しかったです。