ロンドン大学 – 2022-23年の感想

沿って | 2023年6月30日

試験終了

今年も、ロンドン大学の試験が終了しました。今年の科目は「貨幣経済学」「開発管理学」「国際政治経済学」の3科目でした(以前のブログで「国際経済学」も登録したとお伝えしましたが、科目数オーバーとのことで、登録はダメという連絡が後日ロンドン大学よりありました)。今年は、3年次科目(course 300)ということで、経済学や政治学の基礎科目というよりは、どちらかというと応用系の科目になりました。そのため、政治や経済の現実を踏まえた、実践的な科目が多かったです。

  • 貨幣経済学

この科目は、マクロ経済学の中でも、貨幣(マネーサプライ)の役割に焦点を当てた考察や分析を行いました。そのため、副読本もマクロ経済学の教科書でした。マクロ経済学を基礎に置きながら、動学的マクロ経済分析、ニューケインジアンなどのテーマを取り上げていました。ロンドン大学での経済学系の科目は、どれも非常に難しく、数学もふんだんに使用しており、手強い科目になります。そのため、今年は早めにsubject guideを終わらせ、副読本やマクロ経済学の復習に時間を当てました。その結果、完璧からは程遠いまでも、全く歯が立たないということはない感じでした。但し、過去問を見ても、どの程度評価(点)がいただけるのか、全く読めないところがあります。

  • 開発管理学

この科目は、私の充てた仮訳がミスリードかもしれないのですが、原題はDevelopment Managementで、国が発展するとはどういうことか、発展の要因とは何かということを中心に、政府開発援助(ODA)などもテーマになっていました。私はかつてこの分野の仕事をしたことがあり、自分の経験が、学術的な議論を経て理論化されるのはとても有意義でした。試験は、開発管理の基礎を問うもので、良問だったと思います。

  • 国際政治経済学

国際関係学の科目ですが、経済学での選択科目になっています。国際政治経済の歴史や制度に重点を当てた科目で、あまり数学的な分析という感じではなく、どちらかというと叙述的な分析がメインだったように思います。やはり政治や経済を学ぶには必要不可欠の科目の一つかと思います。副読本を含め、教科書の量が多めで、思ったよりも時間を割いて取り組みました。試験は、まずまずの手ごたえですが、時間が足りずに答案を見直せなかったのが非常に怖いです。

今年が最終年になるよう、一生懸命頑張りましたが、評定はいつも厳しいのがロンドン大学です。結果は8月発表とのことで、それまでゆっくり過ごします。