ロンドン大学 – 勉強を始めてみたが…

沿って | 2020年8月18日

やっぱり難しい!

こうして初年度の勉強を始めてみました。ところがたいそう難しかったです。それぞれの科目についての印象はこんな感じでした。

1.経済学入門

ミクロ経済学とマクロ経済学の初歩の部分ということでしたが、内容は決して初歩とはいえず、ずいぶんとレベルの高いものでした。偏微分からの関数導出なんかも容赦なく出てきますし、マクロ経済学ではIS・LM・BP曲線の応用も普通に取り上げられています。本当にIntroduction(入門)か?と思いました。

私は公務員試験で経済学をひととおりやっていましたが、しょせん公務員試験の経済学は4択問題で、試験対策をやっていればできてしまいます。ところがロンドン大学の経済学は、答えを出すことが目的というより、そのプロセスを大事にしているような印象を持ちました。

2.政治学入門

勉強していて楽しい科目です。政治学の基本となる論点を網羅的に取り上げていて、あげられている事例も古臭いものではなく、ちゃんと現代政治にフォーカスを当てていました。ただ、政治学にありがちなことなのですが、範囲が広すぎるがあまり、試験に向けてはどのように勉強していったらいいのか不安でした。上滑りの知識だけにならないようにする必要があったのですが…

3.政治思想入門

高校の現代社会・倫理の授業のようです。ホッブス、ロック、ルソー、ヘーゲル、マルクスなどの思想を深く掘り下げていく科目でした。実は高校の時にはつまらない科目と思っていました。これから学ぶ政治学とどれだけリンクさせて、生きた知識を培っていくか、それによって興味や探求心が生まれてくるのだと思いました。

4.数学

基本的なところは、高校の頃に学んだ知識を生かして行けそうだと思いましたが、意外に例題が難しくて、微分が容易にできなかったりして、知識の浅さを嘆いておりました。私が高校生の時には、基礎解析で基本的な微分は習いましたが、文系の範囲にとどまらず、数Ⅲ(微分・積分)もしっかりやっておけばよかったです。

5.統計学

これは買った副読本が大活躍でした。基本的な統計学の考え方が身についていなかったので、日本語でも理解していない状態では、英語で学んでわかるわけがないとあきらめかけていましたが、この教科書があったおかげで、なんとか進んでいる状態でした。

いずれの科目も、英単語の語彙レベルが高く、初めの頃は辞書を引きながら、新しい知識に対応していかなければなりませんでした。こんなことでは学士取得はおろか、1科目も合格できないんじゃないかと不安ばかりの日々でした。