先日、ロンドン大学の試験が行われました。今年も、このコロナ禍のため、オンラインでの試験になります。今回の科目は「比較政治学」でした。昨年は不合格だったため、今年は何としても合格しなければなりません。
比較政治学とは
比較政治学は私の勉強している「経済・政治学学士」の中の2学年目に履修する必修科目の一つです。まさにその名の通り、政治学の諸問題について、国際的・歴史的な比較を行っていく内容になっています。研究対象が各国の政治制度にまたがることもあり、これ一冊で全てを網羅するというような教科書はなかったです。Subject Guide(ロンドン大学から配付される教科書)も非常に薄く、その代わりに、参考文献の数が非常に多かったのが特徴でした。ロンドン大学通信では、オンラインライブラリーが活用できるのですが、そこからダウンロードできるものを片っ端から入手していきました。比較政治学では、よく対比される英国議会制度と米国大統領制度だけでなく、中国やラテンアメリカについても学習範囲に入っていましたので、非常に勉強になりました。
試験前
今年の試験は、5月中旬に行われました。英国時間6時(日本時間14時)の開始ということで、会社を1日お休みして試験に臨みます。午前中は緊張していましたが、ノートを見直したりして試験開始に備えます。
昼御飯を軽く済ませて、30分ほど前にパソコンを部屋に持ち込んで試験に備えます。30分前には、回答用紙のカバー用紙(受験番号と、どの問題に回答したのかを記入する用紙)がダウンロードされましたので、受験番号を記入して14時が来るのを待ちます。余談ですが、私はApple社のパソコン(Mac)を利用していて、Microsoft Wordがプリインストールされておりませんでしたので、昨年わざわざOffice for Macを購入しました。他のアプリケーションでの作成・アップロードもできたようですが、確かApple純正のPageは入っていなかったような(あまりよく見ていませんが)。
試験開始!
いよいよ試験が始まりました。問題傾向は例年からあまり変わらず、12問から3問を選択するものです。制限時間は3時間で、その後アップロードすることになります(アップロード時間は、インターネット回線の各国事情を考慮して試験終了後3時間まで)。12問のうちどれを選択するかは、自分の知識や書きやすさ、量がどれだけ書けるか等を考慮しながら決めるのですが、どれも帯に短したすきに長しで、なかなか決まりません。理想を言えば、開始5分程度で3問を決めたいところなのですが、少々時間をオーバーしてしまいました。
私の選んだ問題の概要は、①中道から外れた政党の政策②官僚性と恩顧主義③地方分権でした。どれも、比較政治学上とても重要なテーマで、だからこそ参考文献も多く書きやすいと思ったのですが、なかなか論理構成がうまくいかず、手こずりました。時間一杯使って、何とか書き上げたという感じです。終わった後は、一瞬ファイルが消えてしまい血の気が引いたのですが、無事アップロードできました。
次の科目は「政治学入門」です。