ロンドン大学 – 論述式問題の回答の仕方

沿って | 2021年9月8日

答案の書き方を改める

ロンドン大学の試験は、経済学や数学といった数理系の科目の例外を除いて、3~4問の問題に対して論述を行うという形式が一般的です。この際の論述の構成をどうしたらいいのか、ずっと悩みのタネでした。というのも、論述式の政治学科目の点数が非常に悪く、不合格も何回か経験しており、これまでのやり方ではダメなのだという現実があったからです。しかしながら、今年度答案の書き方を改め、政治学科目を2科目合格しました。おそらくですが、改善後のやり方がよかったのでしょう。とはいえ、点数は褒められたものではないので、ベストな正解ではないのでしょうが、参考にブログに書いておきます。

これまでの論述

  • 構成に過度にこだわってしまった。先に結論を述べ(導入)、その理由を述べ(主題)、最後にもう一度結論を述べる(結び)という形。IELTSのWritingで定番となっている構成だが、型にはめようと固執し過ぎていた。
  • 自分の主張ばかりを重点的に述べてしまい、いろいろな説や反論・批判を紹介することが不足していた。
  • 文章をよく見せようと、長文を書くよう修辞にこだわってしまった。

改めた論述

  • 導入部分で論じたい内容を簡単に述べる。その後は裏付けとなる理論やそれに対する批判を、できるだけ数多く、しかもポイントをおさえて書き連ねていく。最後の結論の部分で、いろいろな説があるが、自分はこう思う、ただしこのような反論・批判があるということを述べる。結論の正解は一つではないので、自説が絶対的に正しいというスタンスは取らない。
  • 自分の主張や考え方を述べるのではなく、研究者の理論を紹介することに重点を置く。
  • 主題で述べる文章は簡潔なもので構わない。それよりも、一つの文章に一つのポイントが入れば、短文でも問題ない。多角的に、いくつもの文章(ポイント)を箇条書きにするイメージ。

欧米の大学のエッセーでは、構成が非常に重要と言われているので、構成にこだわりすぎていたかもしれません。構成はあくまで容器で、重要なのは中身の部分ということは、当たり前と言えば当たり前なのですが、そのことがわかっていなかったように思います。といっても、何が正解なのかはまだよくわからないのです。