ロンドン大学 – 2023年度の試験に向けて(再)

沿って | 2022年9月28日

試験結果を受けて方針修正

先日のブログで、2023年度の試験科目を既に検討し始めていることを御報告しました。次に選択する科目を「国際経済学」「国際政治経済」「管理経済学」の3科目にしようかと考えていました。しかしながら、2022年度の試験結果が発表され「ミクロ経済学」が不合格に。ミクロ経済学は、当然のことながら経済学を勉強する上で基本となる科目です。そのため、多くの応用経済系の科目で、事前に履修していなければならないPrerequisite(必修科目)の扱いとなっています。

例えば、国際経済学は、ミクロ経済学とマクロ経済学の両方を事前に履修していなければ登録することができません。ラスボスのような科目です。ミクロ経済学は今年度も追試制度があるのですが、その場合でも事前登録は不可です。

私の現時点での必要履修科目は以下の通りです。

  • ミクロ経済学(再履修)
  • 国際経済学、産業経済学、貨幣経済学から1科目
  • 国際関係学系または政治学系の3年次科目(300 course)から1科目
  • 全てのグループの2年次(200 course)または3年次(300 course)から1科目

です。産業経済学も、ミクロ経済学が必修科目です。また、この点は改善が必要だと思うのですが、全てのグループ(会計学、開発学、経済学、ファイナンス、国際関係学、情報システム、法学、経営学、数学、政治学、心理学)から選べるといっても、結局大体の科目にPrerequisiteがあるため、選択の幅は相当に狭まってしまいます。選択科目として履修する場合は、Prerequisiteの要件を緩和してもらえればと思いました。そのような中で選んだ科目は次の科目です。

  • ミクロ経済学(再履修)

言わずもがな。10月または11月に追試があるので、そこで確実に合格したいものです。

  • 国際経済学、産業経済学、貨幣経済学から1科目 → 貨幣経済学(Monetary economics)

この科目は、マクロ経済学系の科目で、貨幣の性質という基本から、金融政策、ニューケインジアンの概念などを学びます。従来のIS-LM分析に留まらない、学部上級のマクロ経済学が学べるようなので、一歩進んだ理解と分析ツールが得られるのではないかと期待しています。

  • 国際関係学系または政治学系から1科目 → 開発管理学(Development management)

日本であまり馴染みのない科目のようで、私が充てた開発管理学という訳も違っているかもしれません。政治学系の科目ではありますが、国際関係学や開発学などのカテゴリーにも入っていて、学際的な科目です。名前だけ聞くと、もっぱら開発援助のような文脈を想像するのですが、守備範囲がとても広い科目で、制度分析やガバナンス、政治と経済的成果におけるインセンティブ、公的機関と私企業の役割、国による開発の差異などなど、シラバスを見ているだけでも盛りだくさんです。政治・経済という学位に最も近そうだということで、選んでみました。

  • 全てのグループから1科目 → 国際政治経済(International political economy)

この科目も範囲が広く、複数のグループで科目認定されています。経済学と政治学の両方のカテゴリーに入っている珍しい科目です。国際政治経済を、まさに様々な分野から分析するもので、国際政治学と国際経済学の接点としての位置づけのようです。この学位の集大成的な勉強ができるのではないかと思い、選択しました。

当初の予定と異なりますが、むしろ選択科目を熟考したことにより、より良い選択ができたのではないかと思います。4科目は非常に分量が多くなりますが、あと1年と思い、全力を出したいと思います。