大変だった道のり
先日、ロンドン大学から卒業通知をいただき、まず感じたのは「ようやく終わったなぁ」という気持ちで、次に「妻に報告できたなぁ」「良かったなぁ」という安堵の気持ちでした。大学が定める最短卒業年数は3年ですが、このブログでお知らせしてきたとおり、不合格と合格を繰り返し、卒業まで結局6年かかりました。
学習内容の困難さ
感想としては、これほどまでにキツいものだとは思わなかったです。英語でのreadingやwriting、学習内容そのもの、学習計画全てが、予想以上に困難だったという印象です。英語はネイティブではない日本人にはやはり相当高いハードルでしたし、学習内容も、政治学、経済学ともレベルが非常に高かったと思います。忘れられがちですが、英語だけでなく数学も、少なくとも理系の高校課程は基本の第一歩という感じで、それなりに前提知識を求められました。取得した学位のBachelor of Scieneceは、英国では理系のカテゴリーと考えられていることに改めて思い至り、文系だった私は、数IIIの教科書を見直したものでした。
学歴ロンダ?
当初は、海外大学の学位が欲しいという気持ちが強く、学歴をより良いものにしたいという気持ち(いわゆる学歴ロンダ)だけが先行していたように思います。ですが、なんとか修了して思うのは、そういった気持ちは今はほとんど残っていません。もちろんロンドン大学の(履修内容を管理しているLSEも)学位の素晴らしさを嬉しく思うのですが、むしろ取得までのプロセスそのものが自分にとって価値のあるものだったと思っています。
通信制大学の世間の評価
このようなOnlineやdistance learningの学位について必ず話題になるのは、通信の学位では評価の対象にならず、何ら意味がないのではという見方です。転職市場などにおいて、このような通信制の学位がどのように評価されるのかは、現実問題として大きな関心を持たれるところかと思います。会社で申告しても、単なる自己啓発や生涯学習としか評価されない場合もよくあると聞きます。
履歴書に通信と書くべきか
私の場合、今のところ特に転職を考えているわけではなく、現在の業務をより良いものにするための知識と考えているので、転職市場の評価は気にしていないです。その意味では、素晴らしい経験を得たと自信を持って言えます。ただ、ロンドン大学の学位を得た今、もしも転職のために履歴書を書くことがあるなら、むしろdistance learningということを前面に出して、達成したもの(忍耐や継続、自己管理、経済学や政治学の知識など)が市場でどのように評価されるのかを見てみたい気もします。
またの機会に、学習内容の振り返りもしてみたいと思います。