履修した科目
ロンドン大学の学士過程では、12科目履修・合格すれば学士取得(卒業)ということになります。日本の大学では一般的に124単位以上の取得が必要ですので、それと比べると少ないように見えますが、その分1科目のボリュームが大きく、科目につき週20時間の学習量が必要との大学からの指針がありました。仕事と両立する中で、実際にはそこまでの学習時間は確保できなかったように思います。合格した科目は以下のとおりです。
合格科目一覧
【基本科目】
- 経済学入門
- 数学(ハーフコース)
- 統計学(ハーフコース)
- 現代政治思想入門
- 政治学入門
【経済学系】
- マクロ経済学
- 貨幣経済学
- 1900年以降の経済史
【政治学系】
- 比較政治学
- 民主主義と民主化
- 国際政治経済学
- 開発管理学
不合格を繰り返した科目もあります。政治学系と、経済学系をバランス良く履修しようと思っていましたが、こうしてみると、政治学に寄っているようにも思います。
合格できなかったミクロ経済学
それでも、ミクロ経済学(200 level courseで履修科目のうち中間のレベル)は、試験に3回挑戦して、全て不合格でした。ロンドン大学は3回失敗するとそれ以上は試験を受験できないルールがあり、結局不合格になってしまいました。ミクロ経済学は、prerequisite(必修)の科目で、これを落とすと他の応用経済科目が履修できなくなったのも困った思い出です。経済学の基本となるミクロ経済学を合格できなかったのに、経済学を履修したと言っていいのか悩んでしまうところですが、大学の規約上、12科目のうち11科目の合格のため、Third Class Honoursが授与されることになりました。素直に嬉しいものです。
ロンドン大学の評定
これは大学側からはっきり明示されているとおり、試験の判定基準も、与えられる学位も、distance learningと通学制とは全く同一のものとされています。私の過程はLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)が履修内容を開発・評価しています。LSEは社会科学分野で世界でも極めて高い評価を得ている大学ですが、だからこそ全ての科目で、非常に困難で厳しい評定を受けたことを覚えています。何というか、「このぐらいは基本を理解していればわかるよね」という容赦のない問題ばかりで、いわゆる応用問題がほとんど。点数(評定)も極めてシビアでした。ミクロ経済学もまさにそんな感じでした。取り組んでいる際は、どうしていいのかわからないばかりでしたが、卒業した今、そのような高い水準で与えられる学位に、大変な価値があると思っています。
振り返りはもう少し続けたいと思います。