ミューズで人形浄瑠璃を観劇する

沿って | 2022年5月1日

所沢の文化施設

航空公園のそばには、「所沢市民文化センター ミューズ」があります。所沢市が建てた複合文化施設です。大ホール、中ホール、小ホールの3つのホールのほか、展示室などもあります。これまでにも、国内外の著名なアーティストが公演を行っています。特に目を引くのは、大ホール「アークホール」にあるパイプオルガンで、1年以上をかけて製作されたものと聞いています。開館は1993年で、それ以来アーティストの演奏だけでなく、市内中学校の音楽発表会などにも使われていて、所沢市民にはお馴染みの施設と言えましょう。今日は、人形浄瑠璃の文楽を妻と一緒に見に行きました。

本日の会場である「マーキーホール」。ミューズの中では中規模のサイズということですが、それでも798席あるそうです。馬蹄形の演劇ホールで、シェークスピア劇場のスワン座を参考に設計されたとのこと。

ミューズには喫茶店もあります。

看板。昼公演は「一谷嫰軍記」、夜公演は「曽根崎心中」ということで、私たちは夜公演。近松門左衛門の傑作です。それまで歴史物がメインだった人形浄瑠璃に世話物というジャンルを開拓し、好評を博したそうです。

座席から開演前に撮影。端の方の席ですが、見切れ感は全くなく、見やすい席でした。右のほうには、太夫(あらすじを語る役)と三味線が座る張り出した空間があるのですが、そこがよく見えます。天井も開放感がすごい。左の方に電光掲示板がありますが、これが、太夫の語りを文字起こししてくれるもので、理解が促進されます。

公演中は撮影禁止なので写真はありませんが、非常に見ごたえのある、素晴らしい芸術でした。演者の中には、人間国宝の方もいらっしゃったとのこと。繊細な人形の動きと、語りの朗々とした声と、BGMの三味線が合わさり、ストーリーに引き込まれます。展開が割と早く、中だるみすることがなかったのもよかったです。ちなみに、チケットは4,000円ですが、ミューズにはメンバーズ倶楽部会員というのがあり、会員になると、割安でチケットが購入できます。

駐車場はミューズ内にもありますが、お安いのは航空公園の駐車場。2時間無料で、以降1時間ごとに100円なので、非常に利用しやすいです。また別の公演にも行ってみたいと思いました。

【施設情報】(ホームページより転載)
所沢市民文化センターミューズ
埼玉県所沢市並木1-9-1
https://www.muse-tokorozawa.or.jp