所沢にN響がやってくる
「所沢市民文化センター ミューズ」では、演劇から伝統芸能、お笑いに至るまで、数多くの催し物を主催しています。所沢市を代表する複合文化施設です。今日の演目は、N響(NHK交響楽団)に新しい首席指揮者が就任した記念に行われたものです。日本を代表するオーケストラの一つであるN響が所沢まで来てくれたのは大変ありがたいことです。演目はベートーヴェンとブラームスの曲が1曲ずつ。
本日の会場はアークホールという、ミューズの中の大ホールです。客席数は2,000席もあり、日本最大級のパイプオルガンを備えた、クラシック鑑賞にもってこいのホールになっています。
本日の席はB席5,500円。オーケストラを真正面から見るのではなく、側面から見る席なのですが、非常に近く、特に本日注目の指揮者の動きがよくわかる、大変見やすい席でした。
私はクラシックには全く造詣が深くないのですが、大変素晴らしい演奏でした。首席指揮者のファビオ・ルイージ氏は、イタリア出身。知性的で落ち着いた所作で、音楽家の装いでなければ、学者か外交官にも見える感じです。指揮棒を持たずに、体全体で指揮している様は、圧巻でした。また、バイオリンのソロパートを担当したソリストのジェームズ・エーネス氏はカナダ出身で、ベートーヴェンのソロパートを力強く演奏していました。相当の集中力と体力を要するものと思います。
とても良い音楽を聴くことができました。ふと思ったのは、N響は日本の楽団ですから、純粋に日本人だけで構成してもいいのではないかと思いました。それでも外部から招へいしてくる外国人の方は、大変な技術を持っているのだなと思いました。
演奏終了後は帰り道が混んでいたため、ミューズに併設されている喫茶店で一休みして帰宅しました。
【演奏曲】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
(アンコール)バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第3番より第3楽章
所要は休憩20分を入れて、大体2時間程度でした。大変良い時間を過ごすことができました。